①-4.汎用空間情報共有サービスの使い方 

サービス内容(Web-GISによる空間情報共有を[誰でも!][簡単に!][安全に!][安価に!]実現するためのクラウドサービスです)

  1. あらゆる空間情報(例えば点検帳票、各種台帳、現場写真など…)をKiso-Cloudに登録(あるいはリンク)し、管理・利用・共有します。
  2. 登録した空間情報は、Web-GISから利用・共有することも可能です(Web-GISサービスの操作方法は[こちら]を参照して下さい。)。
  3. 本サービスでは空間情報=[位置]+[属性]+[空間情報ファイル(あるいはURL指定)]としています。
    • 一般に、位置を持つデータの事を[空間情報]と言います
    • [位置]+[属性]は必ずKiso-Cloudに登録します(本サービスでは、登録データの位置を点[経度・緯度]として取り扱います)。
    • 空間情報ファイルはKiso-Cloudに登録して配信、あるいは貴機関のインターネット・イントラネットサーバから配信可能です(守秘義務遵守)。
    • Kiso-Cloudに登録可能な空間情報ファイルは [PDF][XDW][PNG][JPG][JPEG][XLS]の各形式となります。
    • [文書を開くパスワードを付与したPDF/XLS/XLSXファイルを登録]する事で、簡単にセキュリティを確保(守秘義務遵守)した情報共有が可能です。
    • 貴機関のインターネット・イントラネットサーバから配信する場合は、URL指定により空間情報(HTML/ASPX/PDFなど)を指定します。
    • URL指定によりHTML(Webアプリケーション)等を指定することで、より複雑な、各データに特化した、多様な情報提供を行うことができます。
  4. [本サービス]では空間情報を[登録]するとともに、登録した空間情報を一覧表示し利用(表示・ダウンロード)・編集(更新)・削除および共有範囲設定を行います。
  5. Kiso-Cloudに登録した空間情報は、次の3つの共有範囲により、他の本システム利用ユーザと共有できます。
    • 全共有……利用者を限定せずに、全てのユーザと共有する。
    • 限定共有…特定の組織やプロジェクトなど、限定した範囲(同一ドメイン)のユーザだけが共有する。
    • 非共有……登録者だけが利用できます(共有しない)。
  6. [自身が登録した空間情報][限定共有された空間情報][全共有された空間情報]を自由に組み合わせて利用できます。
  7. 本サービスを理解するための手助けとして、以下のサンプルデータを利用して下さい。
    • Kiso-Cloudに空間情報ファイルを登録して利用する例として、[○○町橋梁管理]データ(3件)を[全共有]で公開しています(PDFパスワードは1234567)。
    • Kiso-Cloud以外のサーバからURL指定により空間情報(ファイル)を利用する例として、[アメダス観測所]データ(15件)を[全共有]で公開しています。
  8. 共有データ全体を管理する方、本サービスの利用方法を設計する方は[汎用空間情報共有サービス(管理者向け情報)]を参照して下さい。

基本構成([利用可能][自己登録][削除済み])

  1. [汎用空間情報共有サービス]は以下の3画面から構成されています。
    • [利用可能]…現在認証されているユーザが利用可能な空間情報を一覧表示します。
            登録あるいはURL指定された空間情報の[表示]および登録データの[ダ
            ウンロード]を行います。
    • [自己登録]…現在認証されているユーザが登録した空間情報を一覧表示します。
            登録データの[編集(更新)][削除(復元可能)][共有範囲変更]、および
            新規データ登録を行います。
    • [削除済み]…現在認証されているユーザが削除した空間情報を一覧表示します。
            [復元][完全削除(復元不能)]を行います。
    • 各画面の切り替えは画面左上の[利用可能][自己登録][削除済み]をクリックします。
  2. [表示項目設定] … 一覧表示する項目を切り替えます。
    • [表示項目設定] をクリックすると[表示項目設定] ダイアログが表示されるため、一覧表示したい項目をチェックし[設定]をクリックします。
    • [表示項目設定]ダイアログは、タイトルのドラッグ&ドロップにより表示位置を変更します。
  3. [データ種別] … 一覧表示する空間情報を[データ種別]で絞り込みます。
    • データ種別欄に絞り込みたいデータ種別文字列をキー入力し[選]をクリックすると、入力文字列に対し完全一致検索を実施した結果を、一覧表に表示します。
    • 同時に、以下の[3次メッシュ]検索を実施した場合は、[データ種別]検索結果と[3次メッシュ]検索結果の両方に適合する結果(AND条件)のみ、一覧表に表示します。
  4. [3次メッシュ] … 一覧表示する空間情報を[メッシュコード]で絞り込みます。
    • 3次メッシュ欄に絞り込みたいメッシュ番号をキー入力し[選]をクリックすると、3次メッシュコードに対し前方一致検索を実施した結果を、一覧表に表示します。
    • 前方一致検索のため4桁(例えば5339)を指定した場合は1次メッシュ、6桁(例えば533932)を指定した場合は2次メッシュで絞り込みを行います。
  5. [サイズ] … 一覧表示する行数を切り替えます。
    • [サイズ]の行数[5][10][20][30][50]をクリックすると、一覧表示行数が替わります。
    • 指定行数に収まらない場合は、一覧表フッタ部分に表示されるページ切替([1][2][3]・・・)をクリックします。
  6. [行ソート] … 並び替え(昇順・降順)が可能です。
    • [_(アンダーライン)]が付いている列タイトルは、並び替え(昇順・降順)が可能です。
    • 列タイトルのクリックにより、[昇順][降順]が順次切り替わります。

[利用可能]…空間情報を利用(表示・ダウンロード)します。

  1. [表示範囲] … 一覧表示する共有範囲(全共有・限定共有・非共有)項目を切り替えます。
    • [表示範囲]ドロップダウンリストをクリックし、一覧表示するデータ範囲(共有種別)を設定します。
    • [全共有]はデータ量が膨大となるため、初期値では[全共有]以外となっています。
    • [限定共有]では、自身が登録し[限定共有]設定したデータと、同一ドメインユーザが[限定共有]設定したデータの両方が表示されます。
    • 一覧表の[共有範囲]欄で各データの共有範囲を確認できます。
    • 共有範囲の詳細は、[共有範囲変更]を参照下さい。
  2. [利用可能]一覧表の[リンク表示]欄で[表示]をクリックすると、登録あるいはURL指定された空間情報(ファイル)を表示します。
  3. [利用可能]一覧表の[リンク表示]欄で[D]をクリックすると、登録されている空間情報のファイルをダウンロードします(URL指定されたデータは[D]ボタンが表示されません)。
  4. [利用可能]一覧表の[GIS]欄で[地図]をクリックすると、登録されている空間情報の位置(経度、緯度)座標を地図中心位置として、Web-GISサービスに移動します。
    •  Web-GISサービスの操作方法は[こちら]を参照して下さい。
  5. 不正プログラムからの過剰アクセス対策等を目的として、表示数制限が設定されています(通常は100回/月:緩和希望[有償]はにメール願います)。

[利用可能]…Excel(XLS/XLSX)データ利用時の注意

  1. Excel(XLS/XLSX)データを利用(表示・ダウンロード)する場合は、使用PCにExcelアプリケーションがインストールされている必要があります。
  2. Excelデータをブラウザ内に表示するか、別Windowとして表示するかは、仕様PC内のExcel設定によります(新しいExcelでは、別Window表示が一般的となってきています)。
  3. 別Windowとして表示する場合は、[表示][D]クリック共に、ダウンロード用の応答を求められる場合があります。
    •  IE11使用時に[表示]が正常でない場合は[D](ダウンロード)を利用して下さい。
  4. IE利用時に右図のような[Windows セキュリティ]が表示された場合は、[キャンセル]をクリックします。

[自己登録]…空間情報を(新規)登録します。

  1. 全く新しい空間情報を登録する場合は、一覧表左上の[新規]をクリックします。
    • 空の[新規データ登録]ダイアログが表示されます。
    • [新規データ登録]ダイアログは、タイトルのドラッグ&ドロップにより表示位置を変更します。
  2. 既登録データの属性を参考として新しい空間情報を登録する場合は、一覧表[新規]欄の[新規]をクリックします。
    • [新規データ登録]ダイアログを表示し、既存属性をセットします。
  3. 属性([データ種別][識別番号(数値のみ入力可能)][タイトル][サブタイトル])をキー入力します(任意入力項目)。
  4. 空間情報ファイルを貴機関のインターネット・イントラネットサーバから配信する場合は、[URL]をキー入力します。
    • [メールアドレス]をクエリ文字列に含める・・・貴機関のサーバ配信におけるユーザ認証機構において、認証ユーザのメールアドレスを利用する場合はチェックします。
    • [URL確認]クリックにより、指定した[URL]が正しく表示される事を確認して下さい。
  5. 空間情報ファイルをKiso-Cloudに登録して配信する場合は、[ファイル名]欄の[参照]をクリックし、登録ファイルを指定します(少し時間がかかります)。
    • 登録可能なファイル形式は [PDF][XDW][PNG][JPG][JPEG][XLS][XLSX]のいずれかとなります。
    • 登録可能な空間情報ファイル容量は最大20MB/fileとなります。
    • ファイル指定を取り消す場合は、[ファイル名]欄の[取り消し]をクリックします。
  6. 必ず[URL]と[ファイル指定]との、どちらかが指定されている必要があります。
  7. 位置座標[経度・緯度]を入力します。
    • 経度は[***度**分**秒]、緯度は[**度**分**秒]形式で入力して下さい(秒精度は少数第2位固定となります)。
    • 度単位[例えば(139.8279766,38.924462)]で入力した場合は、[地図から設定]あるいは[登録]ボタンクリックにより[***度**分**秒]形式に変更されます。
    • [地図から設定]により、地図上でクリックした地点から位置座標を入力可能です。
    • GPS内臓のデジカメ写真(JPEG形式:ジオタグ付Exifデータ)を指定した場合は、経緯度座標が自動抽出されます。
  8. [共有範囲]を選択します(詳細は[共有範囲変更]を参照下さい)。
  9. 各項目を指定後、[登録]をクリックします。
    • 登録エラーが発生した場合は、エラー内容を表示し[登録]処理を中断します。
    • 位置座標形式が異なる場合は本システムが形式を変更し、確認のため[登録]処理を中断するため、確認後、再度[登録]をクリックします。
    • 登録処理をキャンセルする場合は[キャンセル]をクリックします。
    •   試用提供期間中は登録ファイルサイズに上限値(2GB/User)が設定されています。

[自己登録]…空間情報を編集(修正)します。

  1. [自己登録]一覧表の[編集]欄で[編集]をクリックすると、[登録データ編集]ダイアログを表示し、既存属性をセットします。
  2. 属性・空間情報ファイル(URL)・位置座標を修正し、[登録]をクリックします。
  3. 登録済みの空間情報ファイルを変更しない場合は、ファイル名指定を省略可能です。
  4. [地図から設定]により、既登録データの位置を地図上で確認可能です。
  5. 位置座標[経度・緯度]は変更できません(変更する場合は、削除後に再登録します)。

[地図から設定]…位置座標の登録補助機能を利用できます。

  1. Web-GISと連動しており、地図上でクリックした地点の位置座標を登録します。
  2. [新規データ登録][登録データ編集]ダイアログの[地図から設定]をクリックします。
  3. 表示された地図を[拡大][縮小][移動]し地図上の当該地点をクリックすると、クリック地点に位置マークを表示し、位置座標を読み取り[経度][緯度]欄に表示します。
  4. [現在位置]をクリックすると、ブラウザの位置情報(Geolocation)機能を利用して、使用端末の現在位置に位置マークを表示し、[経度][緯度]欄に現在位置を表示します。
  5. [中心位置]をクリックすると、地図中心[+]地点に位置マークを表示し、位置座標を読み取り[経度][緯度]欄に表示します。
  6. 秒精度は少数第2位固定となります。
  7. [中心移動]をクリックすると、表示中の経度・緯度を中心に地図表示範囲が移動します。
  8. [登録して戻る]をクリックすると[新規データ登録][登録データ編集]ダイアログに戻り、位置座標[経度][緯度]を登録します。
  9. [キャンセルして戻る]をクリックすると[新規データ登録][登録データ編集]ダイアログに戻ります(位置座標[経度][緯度]は変更しません)。
  10. [地図から設定]機能の詳細は[こちら]をクリックして下さい。

[共有範囲変更] … [共有範囲]設定を変更します。

  1. Kiso-Cloudに蓄積した空間情報は、次の3つの共有範囲により、他の本システム利用ユーザと共有できます。
    • 全共有……利用者を限定せずに、全てのユーザと共有します。
    • 限定共有…登録者自身と同一ドメインユーザと共有します。 
    • 非共有……登録者だけが利用します(共有しません)。
  2. 共有設定により登録データに対し、上記の[表示][登録データをダウンロード]権利を、他の利用ユーザ(全ユーザあるいは同一ドメインユーザ)に与えることとなります。
  3. 同一ドメインユーザとは、登録者自身のメールアドレスの@以降と同じメールアドレスを持つユーザを言います。
    • 例えば[A@kiso.co.jp]が登録したデータは[b@kiso.co.jp][c@kiso.co.jp]などの利用ユーザとデータ共有が可能となります。
    • [限定共有]を利用することで、自然に組織独自の空間情報データベースが蓄積されて行きます。
    •  [gmail.com]など、誰でもメールアドレス取得が可能なサービスでKiso-Cloudを利用している場合、[限定共有]≒[全共有]となるため、注意が必要です。
  4. [自己登録]一覧表の[範囲変更]欄で[全][限][非]をクリックすると、共有範囲を変更します。
    • 一覧表の[共有範囲]欄で、変更が正しく行われたことを確認して下さい。
    •  共有に際して、その空間情報に適法な権利があることを確認のうえ公開して下さい(詳細は「利用規約」を参照のこと)。

[削除] … 登録データ削除は[復元可能][完全削除]の2段階処理です。

  1. [自己登録]一覧表の[削除]欄で[削除]をクリックすると、指定データを[削除]します。
    • [削除]されたデータは[自己登録]一覧表において非表示となります。
    • [削除]されたデータは[削除済み]一覧表から復元することができます。
  2. [削除済み]一覧表の[復元]欄で[復元]をクリックすると、指定データを[復元(削除の取り消し)]します。
    • [復元]されたデータは[削除済み]一覧表において非表示となり、[自己登録]一覧表において表示となります。
  3. [削除済み]一覧表の[完全]欄で[削除]をクリックすると、指定データを[完全削除]します。
    •  [完全削除]データを復元することはできません。


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[編集用パスワード]および[Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]設定機能

  1. [任意グループでの情報共有]を行う場合は、共有専用のメールアドレスを準備し、これによりKiso-Cloudアカウントを取得して、共有範囲全てのユーザが利用します。
  2. 管理者以外の共有ユーザに登録データの編集(+追加・削除)を許さず、登録データの参照のみ許す場合は、[編集用パスワード]を設定します。
    • 画面左上の[P]をクリックすると[編集用パスワード]ダイアログが表示され、[編集用パスワード]の認証・設定・変更・削除を実施できます。
  3. 別組織(ドメイン)のユーザに共有用アカウントを開示する場合は、必ず[Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]を設定して下さい。
    • 画面左上の[L]をクリックすると、[Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]ダイアログが表示され、[Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]の認証・設定・変更・削除を実施できます。
    •  同一のKiso-Cloudアカウントを共有することにより[任意グループでの情報共有]を行う場合は、必ず[①-4(1).汎用空間情報共有サービス(管理者向け情報)][任意グループでの情報共有]を行う場合のアカウント~[Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]設定機能を参照し、必要な設定を行ってください。……詳細は[こちら]

公開状況

  1. Ver.1.0.0  2014/09:試用提供サービス開始
  2. Ver.1.0.1  2014/11:登録可能な空間情報ファイルにExcel([XLS][XLSX])形式を追加
                                   GPS内臓のデジカメ写真(JPEG形式:ジオタグ付Exifデータ)を登録指定した場合に、経緯度座標を自動抽出するよう機能改良
                                   登録時の位置座標を度分秒に加え、度単位[例えば(139.8279766,38.924462)]でも入力できるよう機能改良
  3. Ver.1.0.2  2014/12:[地図から設定]機能をOpen Laysers Version.に変更
  4. Ver.1.0.3  2015/02:登録可能な空間情報ファイル容量を最大2MB/fileから20MB/fileに増大
                                   [編集用パスワード][Web-GISサービス・レイヤ非表示設定用パスワード]設定機能を追加(任意グループによる情報共有に伴う機能制限を設定)

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