③-2.原位置試験[スウェーデン]データ作成サービスの使い方 

サービス内容・・・原位置-BASE(スウェーデン式サウンディング試験)のクラウド版!!

  1. 本サービスは、地質調査データ処理ソフトシリーズ・原位置-BASE(スウェーデン式サウンディング試験)のクラウド版提供となります。クラウドならではの機能が満載です!!
    • 必要な時に必要なだけ利用できます(無駄な投資が不要となります)。
    • 煩わしいインストール作業が不要です(インストールによる不具合から解放されます)。
    • いつでも最新版が利用でき、バージョンアップが不要です。
    • 試験データをクラウドサーバに登録し、マルチクライアント環境で、地図・一覧表を通じて何時でも何処でも(再)利用できます。また、他ユーザとのデータ共有も簡単です。
  2. ブラウザから試験データをキー入力し、[CALS電子納品]スウェーデン式サウンディング試験(A1221_03.DTD)データを作成します(以降、[試験データ]と言います)。
    •  [CALS電子納品]試験データ作成要領については[こちら]を参照して下さい。
  3. また本サービスを通じて、以下の[原位置試験データ関連サービス]と同様のサービスを提供します。
    • ④-1 帳票(データシート)作成 スウェーデン式サウンディング試験データシート[(社)地盤工学会5641]あるいは[(社)地盤工学会7641]をPDFで作成します。
      ④-2 試験位置・標高登録補助 Web-GISと連動しており、地図上でクリックした調査地点から位置座標(経度、緯度)・標高を編集中データに登録します。
      ④-3 CALSデータ変換 編集対象データとして原位置-BASE[スウェーデン]形式を指定すると、[CALS電子納品]試験データにフォーマット変換します。
      ④-4 クラウドサーバ登録 編集中データをKiso-Cloudに登録して蓄積します。登録者自身が利用するだけでなく、他のユーザと共有できます。
    •  今後、取扱い可能な原位置試験種類を増やしていきますので、ご期待ください。

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メニュー構成

  1. [新規]…新しく試験データを入力するときに使います。
  2. [ファイルを開く]…既存の試験データを修正・追加入力するときに使います。
  3. [ファイルを保存]…入力したデータを[CALS電子納品]試験データ(A1221_03.DTD)形式でダウンロードするため、自身のPCに保存します。
  4. [一覧]…登録データ一覧表示サービス[⑤-2 原位置試験データ関連]に移動するため、一覧表から編集データを選択します。
  5. [登録]…入力したボーリングデータをクラウドサーバ(Kiso-Cloud)に登録して蓄積します(経度、緯度が入力済みである必要があります)。
  6. [地図]…編集中データの位置(経度、緯度)座標を画面中心位置として[Web-GIS]サービスに移動するため、地図上の登録データから編集データを選択します。
  7. [図表示]…入力データからデータシートをPDFで作成し、新しいタブを開いて表示します。
  8. [図保存]…入力データからデータシートをPDFで作成しダウンロードするため、自身のPCに保存します。
  9. [A:標題情報][B:試験データ]…試験データを編集(入力)します。
  10. [5641][7641]…データシート[(社)地盤工学会5641]あるいは[(社)地盤工学会7641]を選択します。
  11. [最終更新]…最後に編集していたデータを編集データに指定します。編集途中で終了した、ブラウザの[←:戻る][→:進む]ボタンを押した場合など、編集作業継続のため使用します。
    また、最終更新あるいは編集中データの更新日時と、クラウドサーバへの登録状況を示します。
    •  [最終更新]データの保存期間は、Kiso-Cloudに登録されていない場合は7日間+αとなります(登録されている場合は、ユーザが[削除]しない限り保持されます)。

編集データの指定…[新規][ファイルを開く][一覧][地図][最終更新]

  1. 編集データの指定は[新規][ファイルを開く][一覧][地図][最終更新]から行います。
    •  編集データの指定により、現在編集中のデータが初期化されるため注意して下さい(編集中のデータを失いたくない場合は、先に[ファイルを保存]を実施します)。
    •  現在編集中のデータが既にKiso-Cloud登録済みの場合は、編集データの指定により、現在編集中のデータが失われることはありません。
  2. 新しく試験データの編集を開始する場合は[新規]をクリックします。
  3. 自身のPCに登録されているデータを(再)編集する場合は、[ファイルを開く]をクリックすると[アップロードするファイルの選択]ダイアログが表示されるので、編集したい試験データを選択し[開く]をクリックします。
    •  [CALS電子納品]試験データ(A1221_03.DTD)・原位置-BASE[スウェーデン]形式を指定できます。
    •  原位置-BASE[スウェーデン]形式を指定した場合は、[CALS電子納品]形式に自動変換されます。


  4. Kiso-Cloudに登録されているデータを(再)編集する場合は、[一覧]をクリックすると登録データ一覧表示サービス[⑤-2 原位置試験データ関連]に移動するため、[自己登録]データ一覧表から編集したいデータの[編集]ボタンをクリックします。
    •  [ダッチコーン]など別の試験を選択すると、対応するデータ作成サービスに移動します。
    •  登録データ一覧表示サービスの操作方法は[こちら]を参照して下さい。
  5. Kiso-Cloudに登録されているデータを(再)編集する場合は、[地図]をクリックすると編集中データの位置(経度、緯度)座標を画面中心位置として、Web-GISサービスに移動するため、地図上の登録データから編集データを選択します。
    •  Web-GISサービスの操作方法は[こちら]を参照して下さい。
  6. 最後に編集していたデータを編集データに指定する場合は、[最終更新]をクリックします。編集途中で終了した、ブラウザの[←][→]ボタンを押してしまった場合など、編集作業継続のため使用します。


試験データの編集(入力)…[A:標題情報][B:試験データ]

  1. [試験データの指定]を実施すると、指定データを読み込み[A:標題情報]を表示します。
  2. [A:標題情報][B:試験データ]をクリックして画面を切り替え、各情報をキー入力します。
  3. [A:標題情報]は標題情報を入力します。
    •  項目名が赤色のものは、データシートに表示される項目です。電子納品をせず、データシートだけを作成する場合は赤色の部分だけを入力します。
  4. [B:試験データ]はスウェーデン式サウンディング試験データを入力します。
    • [試験機の種類][回転装置の種類][天候][コメント]をキー入力します。
    • 表内の[荷重Wsw(kN)][半回転数Na][貫入深さD(GL-m)][記事]をキー入力します。
    • [半回転数Na][貫入深さD(GL-m)]が入力されていると[貫入量L(m)][半回転数/m Nsw]はシステムが自動的に計算します。
    • [換算機能]クリックにより静的貫入抵抗(Wsw,Nsw)よりN値・一軸圧縮強度・許容支持力などの各値に換算します(詳細は後述)。
  5. 操作方法の詳細は[入力画面の操作方法]を参照して下さい。

[地図から設定]…位置座標の登録補助機能を利用できます。

  1. Web-GISと連動しており、地図上でクリックした地点の位置座標を登録します。
  2. [A:標題情報]の[地図から設定]をクリックします。
  3. 表示された地図を[拡大][縮小][移動]し地図上の当該地点をクリックすると、クリック地点に位置マークを表示し、位置座標を読み取り[経度][緯度][標高]欄に表示します。
  4. [現在位置]をクリックすると、ブラウザの位置情報(Geolocation)機能を利用して、使用端末の現在位置に位置マークを表示し、[経度][緯度][標高]欄に現在位置を表示します。
  5. [中心位置]をクリックすると、地図中心[+]地点に位置マークを表示し、位置座標を読み取り[経度][緯度][標高]欄に表示します。
  6. 秒精度は少数第2位固定となります。
  7. 標高を登録したくない場合は[C]をクリックします。
  8. [中心移動]をクリックすると、表示中の経度・緯度を中心に地図表示範囲が移動します。
  9. [登録して戻る]をクリックすると[A:標題情報]ダイアログに戻り、位置座標[経度][緯度][標高]を登録します。
    • [経緯度取得方法_コード]が未指定の場合は[地形図読み取り]を設定します。
    • [経緯度読取精度]が未指定の場合は[1/100秒(約30cm)まで]を設定します。
  10. [キャンセルして戻る]をクリックすると[A:標題情報]ダイアログに戻ります(位置座標[経度][緯度][標高]は変更しません)。
  11. [地図から設定]機能の詳細は[こちら]をクリックして下さい。

帳票(データシート)の作成…[図表示][図保存]

  1. メニュー構成・・・[5641][7641]
    • 作成するデータシート[(社)地盤工学会5641]あるいは[(社)地盤工学会7641]を選択します。

  2. 帳票(データシート)の表示・・・[図表示]
    • [図表示]をクリックすると、データシート[(社)地盤工学会5641]あるいは[(社)地盤工学会7641]をPDF形式で作成し、新しいタブを開いて表示します。
    • データシートを直ぐに視認できるため本方法を推奨しますが、使用ブラウザのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除)しておく必要があります(詳細は[こちら]をクリック)。
    • [図表示]をクリックするとエラーが表示される場合は、ポップアップを許可するように設定します。
    • 設定方法は使用ブラウザによります(検索エンジンで使用ブラウザ[IE] ポップアップ解除などキーワード検索により簡単に調べられます)。
    • 例えばIE10の場合は、[インターネットオプション]→[プライバシー]→[ポップアップブロックを有効にする]チェックを外します。
    • マルチタブ形式のブラウザを使用していない場合(あるいは設定により)新しいウィンドウが表示(ポップアップ)される場合もあります。
    • 表示されたデータシートの[保存][印刷]等の処理は使用しているPDFビューワに依存します(多くはデータシート上で右クリックします)。

  3. 帳票(データシート)の保存・・・[図保存]
    • [図保存]をクリックすると、データシート[(社)地盤工学会 5641]あるいは[(社)地盤工学会 7641]をPDF形式で作成し、ダウンロードします。
    • ダウンロードデータに対する処理[開く][保存]を選択します(表示ダイアログは使用ブラウザによります)。
    • IE(Internet Explorer)の場合、[Sweden.pdfを開く]ダイアログを表示するため[保存]をクリックすると、ファイルが保存されます

編集データの保存…[ファイルを保存][登録]

  1. データの編集が終了したときは、試験データを自身のPCに保存、あるいはKiso-Cloudに登録します。
  2. 編集データを自身のPCに保存する場合は、[ファイルを保存]をクリックすると、入力したデータを[CALS電子納品]試験データ(A1221_03.DTD)形式でダウンロードします。
  3. ダウンロードデータに対する処理[開く][保存]を選択します(表示ダイアログは使用ブラウザによります)。
    •  入力途中での保存もできます(不測の事態に備え、頻繁に行うことを推奨します)。
  4. 編集データをKiso-Cloudに登録する場合は、[登録]をクリックすると、登録処理を行い登録IDが表示されます。
    •  [登録]を行う場合は、前もって[経度、緯度]が入力済みである必要があります。
    •  Kiso-Cloudに登録した場合は、以降は自動更新となるため、頻繁に[保存]処理を行う必要はありません。

入力画面の操作方法

  1. キーの説明
    • このサービス特有の機能を持ったキーについて以下に説明します。
    • [Tab]…入力中の次のフィールドへカーソルを移動します(一般に右側あるいは下側)。
    • [Shift]+[Tab]…入力中の前のフィールドへカーソルを移動します(一般に左側あるいは上側)。
    • [Enter]…表形式の入力時に使い、入力領域にデータ入力中(入力モード)は、そのデータの入力確定になります。入力確定後に押すと、カーソルが直下へ移動します。
    • [Ctrl]+[→][←][↑][↓]…表形式の画面で、矢印の方向へ入力フィールドを移動します。

  2. 行の挿入、削除
    • 表形式の入力画面では、行単位で空白行を挿入したり、行の削除を行うことができます。
    • [行挿入][行削除]の対象となる行内の任意のセルをクリックして選択します。
    • 選択されたセル(入力状態になっている場合は隣のセル)上で右クリックをすると、[行挿入][行削除]のメニューが表示されるので、処理したい操作を選択します。
    •  入力状態(入力モード)のカレントセルで右クリックすると、[コピー][貼り付け]などの入力補助メニューが表示されます。
    •  表毎に最大行数は固定されており、[行挿入][行削除]により最大行数は変更されません。

  3. ドロップダウンリスト
    • ドロップダウンリストのある入力フィールドは、リストから選択して入力します。
    •  任意文字の入力ができない項目(例:調査目的、調査対象ほか多数)と、できる項目(例:読み取り精度など)とがあります。

換算機能

  1. [換算機能]クリックにより、静的貫入抵抗(Wsw,Nsw)からN値・一軸圧縮強度・許容支持力・許容応力度に換算します。
  2. [B:試験データ]において、[コメント]欄の右側にある[換算機能]をクリックすると、新しいタブを開いて換算表(各換算結果)を表示します。
    • [図表示]と同様、使用ブラウザのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除)しておく必要があります(詳細は[こちら]をクリック)。
  3. [Excel形式でダウンロード]をクリックすると、換算表をExcel97-2003形式でダウンロードします。
    • ダウンロードデータに対する処理[開く][保存]を選択します(表示ダイアログは使用ブラウザによります)。
    • IE(Internet Explorer)の場合、[保存][ファイルを開く]をクリックすると、Excelデータが表示されます(もちろんExcelがインストールされている必要があります)。
    標題 説明 換算式
     Wsw  荷重(kN)   
     Nsw  半回転数/m  
     N(砂)  N値(礫・砂・砂質土の場合)  N = 2・Wsw + 0.067・Nsw 
     N(粘)  N値(粘土・粘性土の場合)  N = 3・Wsw + 0.050・Nsw 
     qu  一軸圧縮強度(kN/m2)  qu = 45・Wsw + 0.75・Nsw 
     qa  許容支持力(kN/m2)  qa = 30.0・Wsw・Wsw     (自沈の場合)
     qa = 30.0 + 0.8・Nsw       (回転の場合)
     qa(L)  許容応力度・長期(kN/m2)  qa = 30 + 0.6・平均Nsw (長期)
     qa = 60 + 1.2・平均Nsw (短期) 
     平均Nsw = Σ(Li・Nsw i) / ΣLi
     Li:i番目の貫入量(m), Nsw i:i番目のNsw, 注意 
     qa(S)  許容応力度・短期(kN/m2) 
     qa(L)'  許容応力度・長期(kN/m2)   qa = 30.0・平均Wsw + 0.64・平均Nsw (長期)
     注意1:平均Nsw/Wswの計算対象は、測定開始深度から下方2m以内の測定データとする
     注意2:Nsw>150の場合は、Nsw=150として計算する
     注意3:計算区間内にWswが1kN以下で自沈するデータがある場合はqaを計算しない
     注意4:計算深度から下方2mを超え5m以内にWswが0.5kN以下で自沈するデータがある
                場合はqaを計算しない
    •  N値・一軸圧縮強度・許容支持力については[地盤調査法 第6編 第4章 4.4.2]を参照
    •  許容応力度qa(L)/qa(S)については[国土交通省告示第1113号]を参照
    •  許容応力度qa(L)'については[日本建築学会 小規模建築物基礎設計指針]を参照

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注意事項

  1. 1つのユーザIDで同時に作成できるデータ数は1つに制限されています。
    •  複数のPCあるいはブラウザで、[スウェーデン]データを同時に編集しないよう注意して下さい。
  2. データ編集中はブラウザの[←:戻る][→:進む]ボタンを使用しないで下さい。
    •  使用を検出した場合は、強制的に初期画面に遷移します。
    •  [最終更新]をクリックする事により編集を継続することができますが、[←:戻る][→:進む]を押した画面で入力したデータの更新が実施されていない可能性があるため、入力データを確認(編集)して下さい。

公開状況

  1. Ver.1.0.0  2013/12:試用提供サービス開始
  2. Ver.1.0.1  2014/09:[地図から設定]機能改良、[試験データ一覧表][換算機能一覧表]表示変更、[Excel形式でダウンロード]機能改良、[換算機能qa(L)']式を追加
  3. Ver.1.0.2  2014/12:[地図から設定]機能をOpen Laysers Version.に変更
  4. Ver.1.0.3  2015/02:[編集用パスワード]設定機能に対応(設定されている場合は[一覧][登録][地図]ボタンを無効にします)
  5. Ver.1.0.4  2015/02:データシート選択( [(社)地盤工学会5641]あるいは[(社)地盤工学会7641] )機能を追加

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